宣教ニュース

カンボジア・ミッションツアーに参加して

瞳の奥にある輝きと出会って 菊池明日香 軽快に歩く鶏。解体される豚。集るハエ。そこらに寝転ぶ犬と、食をねだりに来る猫。市場で跳ねる魚とその隣でこちらに目を向けるアヒル。突然の雨。そしてドリアンの香り…。すべてに強烈な「生っぽさ」、すなわち「生」から「死」に向かう秩序を私は肌で感じていた。日本の地で「生」を感じないわけではない。むしろ腐らないおにぎりを目の前に、どこか「死」への現実味が薄いと述べたほうが適切かもしれない。帰国後のコンビニで、そのような事を考えていた。 カンボジアの地に降り立った私を出迎えたのは、「神との人格的な交わりとは何か」という問いであった。何とも不思議な出迎えに一種の衝撃を覚え、尻込みしたことを記憶している。けれども、この問いによって私は「瞳の奥にある輝きとの出会い」を体験したのだ。 [...]

ディアスポラ伝道 祈りの月間 日本ディアスポラ伝道 横山好江

九月はOMFディアスポラ伝道部が呼びかけ、ディアスポラ伝道・祈りの月間を行なわせていただきました。宣教ニュース八月号の私の報告にも書かせていただきましたが、ディアスポラ伝道部の宣教啓発動員チームの話し合いの成果です。これまで約一年半、半年毎に行われるリーダー会議(その度に私はイギリス出張となり、お祈りいただき感謝です)に続いて二つのチームを作って課題に取り組んできました。ワーカーの言語や文化習得を励ますダニエル訓練チームと、宣教啓発動員チームです。前者は具体的な言語および文化習得のプログラムを作成し、実施に移りつつあります。後者の成果の一つがディアスポラの祈り月間でした。他には短期および長期宣教師のリクルートについて、ディアスポラの短期宣教プログラムについて具体案を出し、担当者に移行しつつある段階です。お祈りを感謝します。 [...]

怒涛の一か月 国内主事 伊藤めぐみ

「一か月前は何があったっけ?」記憶が遠のいてしまう程、いろいろな事があった月でした。 先日実家のある北海道で大規模な地震が起こりました。皆さんは大丈夫だったでしょうか。主の守りがありますようにと心から願っています。 停電が起こり情報の入らなくなっている親へ、祈りと共にこちらから入る情報をメールで伝え続けました。また地元の出身教会は地盤の悪さと不十分な耐震構造のため、新会堂を祈り準備していました。本来ならもっと遅い引っ越しの予定でしたが、諸事情から慌てて引っ越しと旧会堂取り壊しをすることに。その後この地震が起こったのです!もし引っ越ししていなかったら、いったいどうなっていたことか…。危機一髪、全てに行き届いた神様の御業を実感しました。 また今月は国籍も年齢も職業も背景も全く違う、多くの方々との交わりも与えられました。 [...]

批評を受け入れる成熟へ タイ ミェン族 有澤達朗・たまみ

九月十八~二〇日、チェンライ県第二区(メーチャン郡)の五つのミェン教会のため第一回ミェン語聖書講解説教(移動)塾が開かれました。多くの方々に祈っていただいて、とても良い学びの時となりました。参加者が皆で被災後に復興に取り組む西日本と北海道のために祈る時をもってくれました。 移動塾は六地区を年に二回ずつ巡回します。第一地区カンぺーンペット県、第二地区パヤオ県、第三地区チェンライ県第一区、第四地区チェンライ県第二区、第五地区チェンマイ県、第六地区ナーン県。各地区で平均三教会からなる交わりを形成しています。一回につき二泊三日で二十五時間くらい学びます。聖書の霊感論、説教の神学、解釈学、ミェン語文法を学び、ワークショップ(文脈観察と分析、梗概発見などの実習)、説教演習と相互批評をします。 各地区に参加者の特色があって、説教演習を省略する地区もあります。しかし、九月の我が地元チェンライ県第二区では、活躍中の牧師がそろっていて、説教演習が意義深いものになりました。長年、牧会・伝道の場で説教して来た者同士が互いの説教を聞き、批評を交わすのです。長所を挙げてから改善点を告げるのがルールです。 [...]

嵐の後の9月は嵐のようでした  日 本 佐味湖幸

先月号で北海道でのデピュテーションのことを書きましたが、その後、私はまだしばらく北海道にいました。そして、あの台風二十一号と北海道胆振東部地震を経験することになったのです。それによって、新千歳空港から関空に飛んで大阪の実家に帰り、三日後に関空からシンガポールに向かうことにしていた予定を大きく変更しなければならなくなりましたが、なんとか成田空港からシンガポールに行くことができました。 シンガポールから車で数時間の移動でマレーシアに行き、二泊三日で北東アジア地区総主事の修養会、そしてシンガポールに戻って全総主事会議、伝道会議と「会議をうまく進めるため」の訓練会と十日間で四つの会議と訓練会に参加しました。どれも中身が濃く、またミーティングの合間の休憩時間や食事の時間も交わりと「ミニ会議」があったりで、久しぶりの英語どっぷりの会議漬けに、頭はかなり疲れを覚えました。 一言ずつそれぞれの感想を書くならば、北東アジア地区総主事のリトリートでは、これから交わりを深め、励ましあって行く仲間とお互いのことを知り合い、良い関係作りを始めることが出来て感謝でした。 [...]

学生伝道の始まり  在英邦人ディアスポラ伝道 相馬裕美

今年の秋から始まったバーミンガム大学と隣町のコベントリーで始まったウォーリック大学での学生伝道は大きな広がりを見せています。バーミンガム大学の大学院が修了し、大学寮からアパートへ引越を控えていたMさん。私が車を持っていることを聞いて連絡が入り、Mさんの引越をお手伝いすることに。Mさんの引っ越し中にそれを見ていた他の日本人学生からも手伝って欲しいと頼まれ、十人ほどの学生の引っ越しを手伝いました。引っ越しが終わった時に、皆に手づくりのおにぎりと肉じゃがなどを渡し、学生の心をぐっと掴んだところで集会に誘いました。「引っ越し伝道」とでもいうのでしょうか。この方法で誘った学生全員が集会やイベントに来てくれました。しかも引っ越しを手伝ってくれたお礼にと、集会の準備から手伝ってくれた学生もいました。 [...]

主に従う人生  カンボジア 今村裕三・ひとみ

九月からソッケーン兄のところで礼拝を始めました。礼拝といっても家庭礼拝のような様子です。近所の子どもも来るので、三人の子どもたちに聖書のメッセージをしてから、大人向けのメッセージです。すべてが組織立っていない状況ですが、ここに主を礼拝する群れがあること、そしてその地で礼拝を捧げられることに感謝しています。ソッケーン兄と妻サオピア姉との洗礼準備クラスも始まりました。二人とも信仰はハッキリしているのですが、主に従う人生を全うするためによい土台を築く助けになればと願っています。 [...]

たとえ宣教の自由はなくても  日本 総主事 菅家庄一郎・容子

九月六日~十三日にかけて宣教の自由のないV国を七名の方々と訪問しました。台風の影響で関西国際空港が使用できなくなり、四名は急遽成田出発の便に切り替えるハプニングで始まりました。 宣教師が始めている英語クラブに参加し、M兄がゲームを導きもりあがり、S兄が日本の唱歌「ふるさと」をコカリナで紹介し、K兄、M姉、T姉が英語で日本のビジネスマンの様子をスキットつきで紹介し、最後に全員で振り付け付きの賛美をしました。その後、二つのグループに分かれてディスカッションの時を持ちました。おそらく日本人がこのグループに参加するのは初めてだったのでしょう。とても喜んでくれました。この学生たちの中から二人が日曜日に教会の礼拝に来てくれ、買い物にも付き合ってくれました。 礼拝においては四人の洗礼式も行われたので説教や洗礼式を通して彼らに何かが伝わったと思います。午後の若者中心の伝道集会においてはS兄がたいへんしっかりした英語で救いの証をされました。N姉もいろいろな方々と積極的に交わってくださいました。 [...]

共に城壁を再建しよう! ポール・タン師

長年、シンガポールのOMF国際センターは、新人宣教師のためのオリエンテーションコース(OC)を行なってきました。そして参加者の多くが異口同音に、コースのハイライトの一つは宣教師一人一人の証、つまり主が各人をどのように「OMFファミリー」の一員になるよう導かれたか、その旅路を聞くことだと言います。 オリエンテーションのたびに、私たちは神が召され、収穫の場へ送ろうとしておられる宣教師たちの人生に、神が日々どのように働いておられるかを目のあたりにします。そして彼らが宣教地でどのような働き手になってほしいかと考える時、私にはネヘミヤの呼びかけに応えて、エルサレムの壁と門の再建にあたった旧約聖書の職人たちの姿が思い浮かぶのです。 [...]

カンボジアに戻って(二)  カンボジア 今村裕三・ひとみ

ストゥントラエン州に戻った挨拶にトロペアンベーン村のソッケーン兄を訪ねました。彼の家に行ってみると十人以上の見知らぬ人が集まっています。ソッケーン兄曰く、これまでに村で知り合ってきた人たちとのこと。その場で、ソッケーン兄は彼らに福音を語ってくれと言われ、挨拶だけのつもりだったので大変驚きました。まだこちらに戻って二日目、カンボジア語も完全に戻っていません。脳味噌は総動員でしたが、福音を語ることの喜びのなかで感謝しました。また、ソッケーン兄が忠実に隣人に証しを立てている様子を知ることができ、大いに励まされました。 昨年私たちが不在の間に、この村で教会が出来、ソッケーン兄も何度か出席したそうです。その教会は毎回、何かしらの贈り物をもらえる教会で、昨年のクリスマスには、未信者の村長さんが教会から招かれて、参加者にプレゼントを配ったそうです。数回出席したソッケーン兄は、この教会はおかしいと行くのを止めたとのことです。残念ながらこのような教会をカンボジアでは数多く見かけます。 [...]

共に未完成の働きのために  日本 総主事 菅家庄一郎・容子

ドイツから友人が来日しました。ヨアヒム・コーニック師です。コーニック師は現在OMFドイツ委員会の主事の一人ですが、かつてカンボジアで奉仕した仲間です。彼はカンボジア北東部のスヌールという町で奥様のマーレンさんと三人の娘さんと共に開拓伝道していました。子供たちの年齢が近く、またOMFで唯一クメール語を話すこどもたちでしたので、家族ぐるみで親しくしていました。 今回の来日の目的は、ドイツから日本に派遣されている宣教師を訪問し、日本の宣教の様子を知ることでしたが、十月に予定されているドイツ委員会主催の集会の打ち合わせもできました。 [...]

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