いっしょにミッション!子ども編 ー国内主事 伊藤めぐみー
「教会学校の子どもたちは数人ですので、宣教報告は一般礼拝だけでお願いします。」
「少人数のために、わざわざ先生に来ていただくのは申し訳なくて…。」宣教師として教会巡回をするとき、よく耳にする言葉です。招く教会側の温かい配慮であることは重々承知です。しかし、あえて声を大にしてお伝えします。「ぜひ、子どもたちの集会で語らせてください!」と。
■なぜ「子どもへ」なのか?
「宣教師の多くは、成長のかなり早い段階で、宣教師としての召しを感じている」という内容の記事を、以前読んだことがあります。もちろん様々なケースがあり、一概には言えません。また、統計をとったわけではないので確かなところはわかりませんが、私個人の印象でも同じことを感じます。これまで出会ってきた多くの宣教師は、幼い頃に宣教師に接していたり、宣教の様子を見聞きする機会も多く、自然と海外が身近な存在になっていたようです。
私自身も、幼い時から「海外宣教」という言葉をいつも耳にしていました。中学2年の頃、宣教師が巡回報告で証ししてくれた時の衝撃を、未だに忘れることができません。「大勢で集まって、賛美することができない国があるのです。聖書を手にするだけで、捕まったり殺されたりする国があるのです。」私は、その集会の祈りの中で、明確な海外宣教への重荷が与えられました。
「宣教師?まだ中学生なのに?」と軽くあしらわず、真剣に耳を傾けてくれたのは、教会の牧師でした。まずは、OMF宣教ニュースを手渡され、働きを知るようにと促されました。また、日本で働く海外からの宣教師を紹介してくれたり、集会があれば、そこに参加するようにと背中を押してくれました(何を学んできたのか、しっかり報告もさせられましたが…)。まだ子どもだからと軽視するのではなく、ともに歩み、ともに考え、ともに悩み、ともに祈ってくれたのです。未信者家庭に育った私にとって、寄り添ってくれる先生がいたことは、何よりも大きな励ましでした。
■OMFでの取り組み
昨年の夏、こども宣教ニュースの発行がスタートしました。大人が読ませたい内容や教えたいことを詰め込んだ宣教ニュースではなく、「なんか、ちょっとおもしろそう…」と手にとってもらえるようなものを目指しています。子どもたちの反応や、お世辞無しの辛口批評も参考にしながら、今も改良を続けているところです。メールでの定期配信をしておりますので、これを機会にぜひご登録ください。さらに、皆さまからの様々なご意見をお聞かせいただければ感謝です。

おさるのジョージ、宣教について熱く語る!
また、宣教師による教会巡回も重要な働きのひとつです。ご希望をいただければ、子どもたちの集会で報告させていただきます。実は、この子ども集会での宣教報告、宣教師ごとに個性が豊かに現れる分野でもあります。一般の報告では決して見られない宣教師の意外な一面を、そしてなかなか語られない裏話を聞ける、またとないチャンスでもあります。宣教師それぞれに内容は異なりますが、めずらしい写真や動画を見せたり、現地でのゲームを一緒に体験することもあります。また、海外スイーツ試食会をしたり、日本では手に入らないおみやげがある時も。ある宣教師は、アプリを使って、テレビ番組さながらの海外クイズ大会を開き、最高に盛り上がりました!もちろん、しっかりとメッセージを語りますし、キャンプなどでご奉仕を依頼されることもあります。
■子ども集会での実例集
子ども集会での実例集
幾つかの教会では、宣教をより理解できるよう、様々な取り組みをしています。少しご紹介します。
・宣教師へインタビュー~子どもたち目線で、普段は聞けないことも聞いちゃおう。
・海外にいる宣教師とお手紙交換~時には届かないこともありますが、それも立派な宣教体験!
・「ハドソン・テーラー」の生涯を学ぼう
~CEF(日本児童福音伝道協会)で販売されている教材を用いて。
・「こども宣教ニュース」で、メッセージ
~パワーポイントで宣教ニュースを映しながら、宣教について考える。
・コンパッションデー~お手伝いをしてためたお小遣いを海外の子どもたちに寄付。
・宣教師のためにお祈りしよう~子どもたちが宣教師に手を置き、祝福を祈ります。これには、宣教師のほうが励まされます!
他にも、CGNTVで放送されている「宣教の港」は、わかりやすく宣教師の生涯を紹介しています。
今年は、多くのOMF宣教師が一時帰国する「宣教師ラッシュ・イヤー」でもあります。コロナ禍ではありますが、子ども集会での宣教報告をご希望される教会は、ぜひ一度事務局までお問い合わせください。(hc@omf.or.jp)
【祈りのリクエスト】
■子どもたちの目が、世界宣教へと開かれていくように。
■各教会の子どもたちへの働きが祝されるように。
■いっしょにミッションfor KIDS(こども宣教ニュース)が、各教会で用いられるように。