OMFインターナショナルとは ー福音の豊かさを分かち合うために― 北東アジア地区国際主事 菅家庄一郎

「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。」 ヨハネ20・21

■OMFの歴史と現在

OMFインターナショナルとはいったいどんな宣教団体なのでしょうか?その始まりは1865年6月のことでした。ハドソン・テーラーは困難な中国宣教の働きから一時帰国し、イギリス・ブライトンの浜辺で主に祈りました。「どうか中国で働く24名の同労者を与えてください!」ここに中国奥地宣教団(チャイナ・インランド・ミッション、CIM)は、その産声を上げたのです。

1866年、ラマーミュア号という船で中国へ渡ったCIMの初めの宣教師たち(中央がH・テーラー)

1866年、ラマーミュア号という船で中国へ渡ったCIMの初めの宣教師たち(中央がH・テーラー)

その後、1949年に中国が共産化します。神はCIMのリーダーたちを導き、中国で働いていた宣教師たちを中国の周りの東アジアの国々へ派遣するようにされました。名前も国際福音宣教会(オーバーシーズ・ミッショナリー・フェローシップ、OMF)と変わります。さらに1993年にはOMFインターナショナルと改名し現在に至っています。1965年からはアジア人宣教師も加わるようになり、日本ではOMF日本委員会が1966年に発足、これまでに37名の日本人宣教師を派遣してきました。

現在、OMFインターナショナルでは、40以上の国々から派遣されたワーカーたちが100以上の民族の間で福音宣教のために働いています。ボランティアやホームサイドのスタッフも含めると約2000人がOMFの働きのために労しています。

■福音の豊かさをあますところなく

2015年にOMFはその使命を「神の栄光のために、東アジアの人々にイエス・キリストのよき知らせの豊かさをあますところなく分かち合う」と改めました。それは、決して言葉による宣教を軽視するようになったということではありません。3回にわたる世界ローザンヌ会議で包括的宣教への理解が確立され、宣教の自由のない国々への働きも増えています。私たちは聖書を神のことばと信じ、そこに記されているイエス・キリストによる救いの知らせを東アジアの人々に伝えたいという情熱を保ち続けています。

ただし、それはいつも、どんな国においても、言葉による宣教が優先されるというわけではないのです。時には、丁寧に人との信頼関係を構築することや、人々の具体的必要に応えることがまず求められる場合もあります。また、宣教の自由がない国においては、実際に専門職を用いて忠実に人々の必要に応えることで福音宣教への道が開かれていきます。

OMFロゴが表すもの:  円形:動きと創造性
赤色:長年にわたる中国や東アジアとの関係
金色:神のCIM/OMFに対するご誠実さ
青緑:OMFの祈りと危険をもいとわない姿

ヨハネ4章に見られる主イエスとサマリアの女性の出会いを考えてみたいと思います。主イエスは単にパッケージ化された福音をこの女性に伝えたのではありません。女性との会話を通して少しずつこの女性の偏見を取り除き、ご自身をこの女性に啓示されました。主イエスが打ち壊された壁は、宗教的偏見(礼拝すべき場所はどこか)、人種的偏見(ユダヤ人とサマリア人)、社会的格差(ユダヤの教師とふつうの人)、性別による偏見(男性と女性)、道徳的偏見(夫を5人も変えた女性)、と多岐にわたります。

宣教師たちは置かれている場において、このような偏見を主にあって取り除きつつ、福音の豊かさを分かち合っていくことを目指します。そうして教会が東アジアの人々の間に形成され、さらなる教会が生み出されていくことを祈りつつ働きます。

■時代が要求する新しい動き

このような包括的・全人的宣教という流れの中で、伝統的な宣教師以外にも、異なるタイプの宣教師たちの在り方も模索されています。例えば、ビジネスマンを宣教師として送り出すという試みもなされています。ビジネスの世界に身を置きながら、宣教的な視点をもち献身的態度で働くのです。また、国内における異文化宣教の発展や、その国独自で発展してきた宣教団体や宣教運動との協力関係も進めています。さらに、世界中で増加している移民の人々を宣教の働きのために動員しています。例えば、東アジア人で家族ごと他国に移住した人が、その国の教会に属するようになり、その教会からOMFを通して宣教師として派遣されるというケースもあります。

■変化する世界に変わらない福音を

世界は急激に変化しています。新型コロナウィルスによって停滞してしまった分野もあります。しかし、人の霊的必要は変わることがありません。複雑化する世界の中で、変わることのないキリストの福音を、どのようにして創造的に伝えることができるのか、私たちOMFは日夜主に知恵を祈り求めています。

全世界を創造された主は、この世界を完全に回復するために常に働いておられます。神が世に用意されているメッセージの中心は御子イエス・キリストです。このキリストの福音の豊かさを何とかして東アジアの人々に届けるために私たちは労しています。OMFが求めているのはただ出かけていく働き人だけではありません。宣教のために祈る人、学ぶ人、動員する人、歓迎する人、送り出す人が必要です。あなたもOMFインターナショナルの働きに共に参加しませんか?

【祈りのリクエスト】
■OMFが神様から与えられている東アジアの人々への宣教の使命を果たしていけるように。
■OMFが神の導きに忠実に、また変化する世界の中で柔軟に創造的に応答していけるように。

 

 

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