制限の中でも タイ ミェン族 有澤達朗・たまみ

コロナに関する緊急事態宣言の下、全ての集まりが禁止されている中で、どのように宣教師活動が続いていたか感謝をもってお知らせします。三人の兄姉たちのことです。いずれも異なる日に一人ずつ我が家に来てもらう形で行うことができました。

一.二〇一九年十一月号でお伝えしたサーンツィン牧師のインターン指導について。コロナ以前の予定では、私たちは四月に日本へ帰国し、本来九ヵ月のインターン期間が二ヵ月短くなるはずでした。ところが、コロナの影響で飛行機が十一月まで飛ばず、結局サーンツィン牧師のためのアドバイザー役を最後まで果たすことができました。

大学正門に通ずる交差点の看板「自宅待機でウィルスを阻止しよう」

大学正門に通ずる交差点の看板「自宅待機でウィルスを阻止しよう」

集会禁止後も続けることができたのは二週間に一度我が家で行った『第一、第二テモテ』と『テトス書』のギリシャ語講読でした。毎回読み終えるたびに二人で感動して祈り合いました。

彼にとって印象に残ったことは、牧師(監督、長老)と役員(執事)に要求される資質は、一つを除いて同程度であること。一つとは教える賜物があるか無いか。役員は聖書と神学を教えるのが不得意であってもいいけれど、それ以外は牧師級の献身、家族ぐるみの信仰、能力、性格、品位、教会外での評判を持っていなければならないということ。タイ語の「働き人」という言葉は、会堂管理者や受付や団体スタッフや青年会長から牧師や神学校教師に至るまで広く指す、意味のあせた用語です。こういうキリスト教界に慣れたサーンツィン先生にとって、教える賜物の有無が牧師と役員の区別の境目という発見は新鮮でした。逆に言うと、いかに多くの教える賜物の無い人が「働き人」という名目で牧師扱いされているか、そしてそれゆえに多くの教会が教会として成り立っていないか、ということに気づいたのです。

二.先月お知らせしたゴン君。あの後、聖書の学びが進むにつれ悪霊の攻撃が顕著になりました。ミェン族とは違う宗教背景から来た彼は、また別の独特なオカルトの影響を子供の頃から受けており、それが救われたばかりの信仰者に襲い掛かって来ます。しかし、彼は我が家での御言葉の学びを止めず、祈りつつ戦っています。

三.大学教員になって一年が経ったファーム先生(二〇一九年九月号)。タイ全体の青年層人口が減少気味だそうで、ファーム先生のような新人も精力的に論文を発表し、生き残りのため、できるだけ早く博士号を取得することを求められています。まだ研究分野の確立してないファーム姉は「どうしよう?」と我が家に相談に来ます。「所属する教育学部のため教育学で博士号を目指すより、本当は言語学の方が好き。でも正直言うと、本心は文学で博士号を取りたい。それは学長に認めてもらえないし…」。「翻訳学はどうかな?言語学と文学の融合だし、教育学専門書をタイ語に翻訳する人になればいい。C.S.ルイスの著作を全部タイ語にしたり、将来は神学書を訳して教会に仕えることができるよ」など、じっくり話し合い、祈る時が与えられました。(達 朗)

チェンマイ・ミェン宣教教会は開拓17年目で初の会堂建築

チェンマイ・ミェン宣教教会は開拓17年目で初の会堂建築

二〇〇七年七月以来、十三年間住んだチェンライ県メーチャン郡でニュースレターを書くのは、これが最後です。次はチェンマイ県からになります。コロナ対策の緊急事態宣言が六月末まで延長されましたが、県境封鎖は五月中旬に緩和されました。私たちは五月三十日にチェンマイへ引っ越します。お祈りを感謝いたします。

引っ越し先のチェンマイで主人はパヤップ大学大学院言語学部で教えながらキム・ムン語に取り組みます。出席する教会は十七年前にジェムエン伝道師と共に開拓したチェンマイ・ミェン宣教教会です。住む所はジェムエン牧師宅を借ります。牧師一家はチェンマイ市内にある教会堂に住み込みです。借りる家はチェンマイ市内ではなくお隣のサンガンペーン郡(チェンマイ市の南東部)の奥になります。主人の大学への出勤にとても便利です。

ジェムエン牧師は準備期を含め、ゼロからの開拓と教会形成の約二十年の間に、指導者としての資質と立場が認められるようになりました。私たちは教会員として出席するだけ。そして、ジェムエン牧師と聖書学校を卒業して信徒説教者になった役員を祈り支え必要な助けをしていくことです。旧知の教会員がほとんどです。主に在るよい関係が更に深く築かれ、共に福音宣教に進む事が出来ますようにと祈っています。(たまみ)

【祈りの課題】
1.ミラクル寮(ミェン子供寮)のジェット先生、メイツィン姉夫妻は、12年の寮父母の働きを離れ、新しい奉仕を祈り求めています。一つの教会を牧しながら広い働きをする道が開かれますように。
2.ファーム姉が大学教育学部英語科で忙しく多数の科目を教える傍ら、専門分野を定めて深く研究することができるように。大学教員として堅実な働きをし、主の証ができますように。
3.チェンマイ・ミェン宣教教会は開拓17年目に初の会堂建築を始めました。全ての必要が備えられますように。宣教の使命をさらに強く自覚して進むようにお祈りを。

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