ミャンマーのニュースレターから

愛されなかった者への愛
イェ少年は十四歳。ラカイン州出身で、生まれつき片脚が無い少年です。父親はそんな息子が生まれた時、「この子はそのまま死なせろ」と、妻に言い放ったとのことです。

それから何年も経って、イェの母親はクリスチャンになり、息子も続いてクリスチャンになりました。イェはとても活発な子で義足をつけてサッカーも楽しんでいました。

ミャンマーの少年(写真と本文は関係ありません)

ミャンマーの少年(写真と本文は関係ありません)

しかし、十代になってからの彼は親に反抗的になり、両親は遠くの学校に送ることも考えるようになりました。親とぶつかっていたイェの方も、級友の影響もあって、仏教徒になることさえ考えていました。

夏休みになり、イェは十~十五歳対象に一ヶ月にわたって行われるクリスチャンのキャンプに参加しました。それまでイェは様々な場面で、周囲の人々から拒絶され続けてきましたが、彼の義足のスポンサーはクリスチャンで、イェに神の愛が示されるようにと祈り続けていました。

キャンプのある夜の集会のことです。集まった子供たちに語られたのは、「あらゆる人に注がれている神の愛」についてでした。そして、語り手のリーダーは、子供の彼らに対して両親が犯した罪を赦してあげてほしい、と語ったのです。

その場にいた三十人ほどの子供たちの多くが泣いていました。中でもイェは外に走り出て、誰よりも激しく泣きました。そしてその後、神は彼に真の自由を与えられたのです。

キャンプが終わり、家に帰ったイェは家族全員の前で、自分が反抗的だったことを謝りました。それは彼らの文化の中では驚くべき行為で、イェの仏教徒の父親でさえ、息子の態度に胸を打たれたのでした。

●ラカイン族の次世代のためにお祈りください。十代の子供たちの信仰が強められ、若いうちから健康的な人生を選択できますように。
●クリスマスの各集会に多くの子供たちが参加できますように。そして主が彼らに豊かに語ってくださいますように。
●新たに主を信じましたが、様々な身体的理由から、仕事に就くことも、なかなか教会に行くこともかなわないミャンマーの兄姉たちのため。このクリスマスに、特別の主の慰めと励ましが与えられますように。
●経済的事情や宗教上の衝突を避けて、ヤンゴンまたは他の国々に移住したラカイン族のために。また、それぞれの地にあっても四散している信者たちが信仰に留まり続けることができますように。
●多くの十代の子供たちが週七日間、工場で働いています。このクリスマスに彼らに福音を届けるための良い方法が与えられますように。
●ラカイン州からバングラデシュに逃れ、難民キャンプに住むイスラム系少数民族のロヒンギャ族のために。


移り行く人々

ミャンマーの地元教会と協力する上で難しいことの一つは、急速に変化している地元の背景を理解することです。そのため他の国では使える訓練プログラムやアイディア、またはかつてはミャンマーで使えたものが、今ではあまり使えない、ということが起きています。地方では少なくとも五世帯の内の一世帯は、都市部への出稼ぎ者を出しており、地元教会の様子も劇的に様変わりしています。青年たちが都市部へ流出していく中、かつては活発だった農村部の諸教会は、教会員が激減し、青年層の不足は教会の次世代リーダの育成にも影を落としています。

他方、都市部の教会の人数は増え、そうした教会では郊外の広大な工業地帯への伝道活動が増えています。

ある都市の教会

ある都市の教会

海外への出稼ぎは教会にとっては両刃の剣です。外国から故郷に届く仕送りは、農村部の小さな教会にとって、多くの場合財政上の命綱です。しかし、まだ信仰的に弱い信者の中には、信仰面で支えてくれたコミュニティを離れ、海外に出ることで、荒れた生活に落ちてしまう人も多いのです。しかし、タイやマレーシアのように出稼ぎ者のための教会が生まれ、急速に成長している所もあります。未信者の出稼ぎ労働者たちが、異国で同国人との交流を求めて教会にやって来ることもその一因です。

宣教と開拓伝道の働きを進めていく上で、私たちはどのように地元教会と協力していくべきなのでしょうか。

ミャンマー最大の教派(バプテスト)からは、出稼ぎ者の動きと課題をより理解するために、さらに深いリサーチをしてほしい、という意見が挙がっています。この要望が「宣教へとつながる移住」、つまり、出稼ぎやその他の理由で移住する人々に対する、教会の積極的な働きかけにつながるよう、私たちは期待しています。

その目標は、移住者の受け入れ地域の教会やリーダーたちを訓練すること。そして彼らが移住者のクリスチャンを同胞者に伝道できるように訓練していく、というものです。そのためには、古いアイディアや枠組みの再検討、そして変化する社会の中にあって神学に基づいて考えようとする意欲が必要です。

地域教会との協力関係の中での私たち外国人ワーカーの役目は、「共に歩み、共に話し合う」そして、神の御国が前進するための新たな方法を、共に考えることなのです。

●地域教会と外国人ワーカーとの信頼関係のためにお祈りください。正直にそして相手への尊敬を持って話し合うことができますように。
●地域教会と外国人ワーカーの両方が、新たなアイディアに対して心を開いていけますように。
●出稼ぎ・移住者への伝道や弟子訓練の働きのために。都市へ移住してきた信者たちの中から、移住者伝道を担うことができるリーダーたちが起こされていきますように。
●クリスマスに同国人との交わりを求めて教会に来る出稼ぎ労働者たちのために。教会で温かい交わりが与えられ、福音を聞くことを通して、彼らの心がキリストに対して開かれますように。

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