フィリピンのニュースレターから

大学伝道
一九八〇年代、ある若い女性が奨学金を受けてフィリピン大学に入学しました。その女性は在校中にイエス・キリストを信じました。その後幾つかの学位を取得した彼女は、ある大学の校長として長年在任しました。そして二〇〇五年、彼女はケソン市ラックバンの南部ルソン州立大学(SLSU)の学長に就任しました。

パウロ・ペニャロヨ牧師は当時ケソン州で主に仕えていました。二、三年ほど前にOMFが企画した教会増殖運動の訓練会に参加していた彼は、それ以来この省のまだ一つも教会を持たない何百ものコミュニティで、教会を始めるためには他に何をしたらよいでしょうか、と主に祈っていました。そんな時ある人がSLSUの学長はクリスチャンだと教えてくれたことから、ペニャロヨ師は彼女に会いに行きました。

キャンパスでの賛美の時

そして彼女はペニャロヨ師にこう言ったのです。「私は大学生の時に福音を聞いて信じました。今、私はここの学生たち皆に同じ機会を与えたいのです。この大学で働きを始めてください。」

ペニャロヨ師とOMFは大学の正門から通りを隔てた向かい側に賃貸物件があることを知り、そこを借り受け、最初の学生センターとしました。やがてキャンパス伝道のために一人の働き人が立てられました。さらに一年後、ペニャロヨ師はマニラ在住の牧師に相談役になってくれるよう依頼しました。この牧師はかつて三十年間のキャンパス伝道の経験を持つ牧師で、彼の助けを借りて大学での弟子訓練がゆっくり始まったのです。

賜物豊かなSLSUの女性学長は、地域に複数あるより小規模な大学の学長も兼任し、彼女を通してペニャロヨ師はそれらの大学にも働きを広げることができたのです。それぞれのキャンパス内にはさわやかな風が通る竹製の小屋を建てる許可すら与えられました。現在学生たちはそこに集っては聖書の学び、伝道、交わりと様々な活動を続けています。


夢は大きく

「君たちのコミュニティの夢は?」ここは水上生活をしているあるイスラム教徒のコミュニティです。私はそこの地域開発を通して福音を伝えようとしている小さな伝道チームを訪問し、そこで出会った土地の人たちにこんな質問をしてみました。

カリッドは各家族に植木鉢とニガウリの種をあげたいと言いました。各家族が新鮮な野菜を食べられるからです。

神が彼らのコミュニティの夢を用いてくださいますように

アミールはこのコミュニティのリーダーらしい、もっと大きな夢がありました。各世帯の一人が雇ってもらえるような工場を設立して、定期収入が得られるようにしたい。そうして皆の自尊心をもって生き、子供たちが学校教育を最後まで受けられるためです。

アブドゥルは幼稚園を願いました。現在狭いスペースに二十人の子供が集まり、陽射しを避けながら押し合いへし合いしています。そこには机も椅子も壁も黒板も本もなく、あるのは引退した、しかしやる気のある教師一人だけです。

ジョージはここの子供たちがちゃんと勉強することができたら、このコミュニティは将来どんな風になるだろうなぁ、と言いました。

ユスフは常時清潔な水が飲めるようにしたいと言います。近くの町の中心部に近いのに、水道管は二つしかないからです。

先ほどのカリッドには生活支援プロジェクトの夢もありました。すでに細かい部分まで考えていて、そのための調査もして何が必要かも分かっています。彼のプロジェクトは地産地消で地元で持続的に買ってくれそうなものを作ります。キーパーソンを訓練し、その過程で彼の生活や信仰を分かち合える、と彼は言います。しかしこの地域では停電が頻発するため、順調な運営のためには発電機が必要です。しかし今のところそのための費用はありません。

これらはすべて見果てぬ夢なのでしょうか。どうかご自身の御国を建てるために神がこれらの夢を用いてくださるようお祈りください。

フィリピンには福音を伝える上で慎重な配慮が必要なコミュニティが多数あります。しかし地域の人たちは働き人たちを快く受け入れてくれています。

こうした地域では大学にまで行ける人は十パーセント以下です。そのため全人格的な教育は福音伝道の重要な切り口となります。このための働き人がもっと必要です。お祈りください。

 

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