教会の三つのしるし タイ ミェン族 有澤達朗・たまみ

五月にお祈りをお願いした会議は、石を飲み込んで胸につかえた感覚で始まり、腹に落ち停滞している感覚で終わりました。お願いした課題は「外国で大麻関係の違法就労をした牧師の処分について、ミェン教会協議会委員が五月に話し会います。委員たちと彼の教会員たちが深刻さを認識するようにお祈りください」。

この牧師JNさんについて、すでにアメリカのミェン教会協議会から、彼が外国に行って聖書を教えることを禁じ、また彼が録音した分のデジタル聖書は不採用とする、という二点がタイ側へ伝えられました。彼がアメリカの親戚の畑で、しかも大麻栽培に関わっている現場をアメリカのミェン族クリスチャンが目撃したことをきっかけに証拠が集まりました。タイのミェン教会協議会はアメリカからの二点に相当する処分をタイ・ミェン族教会の文脈で執行するため話し会ったのです。

他にも議題がある二日間の会議で、この議題に関する証拠資料と聖書的原則を説明する役を、協議会議長から頼まれていました。教会戒規(宗規)、あるいは教会懲戒についてタイの神学校では教えられていないようで、まずその基本的説明から始める必要がありました。宗教改革を経験した真の教会は、教会の三つのしるし、①純粋で正しい聖書的説教、②聖礼典の正統的な執行、③懲戒を正しく執行していること、がそろっていること。旧約聖書(特に申命記、エレミヤ書、詩篇、箴言など)に基づきイエス様がマタイ十八章で土台を据え、パウロが実践的にコリントやテサロニケの教会とテモテ、テトスに教えた懲戒・訓練の実例を辿りました。土台、原則、目的、過程、配慮すべき点、を確認。

それでは、実行委員会はいかにすべきか話し合ってもらいました。皆の現状認識は、当該牧師は自分のしたことを悪いと思っていないということ。結果、一年間すべての役職と説教奉仕から退かせ、悔い改めの実が見られるまで、年長の牧師から矯正目的の聖書訓練を受けてもらうということになりました。(日本だったら即刻解任だと思うのですが)。では、この決定を誰が伝えるのか?

この種のことは今までならいつも私に回ってきました。でもここで、腹に溜まったジャガイモくらい石の幾つかが取り除かれる感覚を覚えました。議長のジェット師とチェンマイ・ミェン宣教教会のジェム・エン牧師が選ばれ、二人でJNさんに会いに行き、悔い改める態度があるかどうかを、見極めることになったのです。

年長の牧師から矯正目的の聖書訓練を受けてもらう」という点で、委員会は面白い案を出しました。メニューを作ったのです。最年長者ウワン・クワン牧師の指導を受けるか、二~三歳年上のジェム・エン牧師の指導を受けるか、JNさん本人に選ばせるというのです。実行委員たちが私を守ろうとしてくれていることを感じました。委員の一人はJNさんの「有澤宣教師は初めから私を陥れようとしている」という発言を聞いていましたから。

六月、任を負った二人の牧師たちは祈り備えつつも、他にも担っている様々の責任があったために、JNさんとまだ対面していません。その間、私は彼から「有澤宣教師へ。私が悪者に見える作り話をでっちあげるな」というメッセージを受け取りました。

でも大丈夫です。議長のジェット師が多方面から証拠資料を収集するため並々ならぬ努力をしたのは、私のJNさんに対する個人攻撃という図式は根拠がないことを、客観的に全委員たちと諸教会に理解してもらうためでした。この点でも議長として成熟へ向かう彼の姿を見て励まされています。

さて、関連して厄介なことを。パレー村教会の高校生アサン君の洗礼準備会が進んでいますが、彼のご両親はクリスチャンでありながら外国で違法就労をしています。その父親ウーグエイさん、つまりアサン君の祖父は準備会に参加していました。ところが、私がJNさんとの関連で違法就労を糾弾する礼拝説教をするとバプテスマの学びから退きました。奥さんのゴイグエイ姉は「娘夫婦はあの国の教会で聖書を学んでいて、帰国したらパレー教会を導きたいというのが目的」と違法就労を正当化しています。「目をつぶってください」と言っているのです。

こういう諸教会の状況に対して「神は光であり、神には闇が全くない」と、聖書を忠実に宣言し続けることができるように祈ってください。そのようにして殺された宣教師がこの地域にはいたので、そうならないように祈ってください。(達 朗)

二十五年前、ミェン族へ派遣されると決まった時、大先輩たちは「二十八年間の祈りが聞かれた」と主に感謝していました。あの時の彼らの年齢を、私たちは今ゆうに超えています。後継者が興されるように二十五年祈っていますが、引継ぎをする宣教師が未だに与えられていません。ミェン族宣教は五十年を過ぎ、ミェン族の教師が育ちつつありますが、それでもさらに宣教師が必要です。ミェン族へ、また兄弟部族のキム・ムン族へ遣わされる人が起こされますように、どうか私たちと共にお祈りください。(たまみ)

【祈りの課題】
1.MSさんがパレー村に帰ってきました。彼女の癒し、アサン君のバプテスマ準備、祖父のウーグエイさんの救い、違法就労の悔い改めなど、パレー村教会にリバイバルの奇跡が起きますように。
2.8月中旬の宣教学研究会での論文発表のためにお祈りください。

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