日本人宣教師だからこそできること 国内主事 伊藤めぐみ

「牧師が引退しましてね、新しい先生が来てくれるといいのですが。」「牧師が足りなくて三つの教会を兼牧してるんだけど、他の教会に行くのに車で四時間もかかるんだよ」各地でそんな話を聞く度に胸が痛みます。多くの教会では高齢化が進み、特に田舎では牧師不足が深刻な問題になっています。

「そんな状況なのに日本から宣教師を送らなければならないのか」という疑問を持つ方も少なからずおられるでしょう。ただ実際海外で働きをしていると、日本人だからこそできる働きがあるということに気づかされます。

先日一時帰国中のN宣教師からこんな話を聞きました。彼女は集会の中で、戦時中日本が他国にしてきたことについて謝罪しました。すると泣いている一人の方がおられたそうです。後で聞くと、ずっと日本人への憎しみをもっていたが、N宣教師の姿を見て主に触れられたとのことでした。

かつてブラジルで宣教師として働いておられた新谷先生と。先生が現在牧会されている蒲郡教会にて

かつてブラジルで宣教師として働いておられた新谷先生と。先生が現在牧会されている蒲郡教会にて

かつての同僚に、戦時中祖父を日本人に殺されている人、また幼い時から日本人は恐ろしいと教育されていた人たちがいました。また私たちの住んでいた場所は日本人に憎しみを持っている人々も多かったので、その同僚たちは「なんで日本人なんかと一緒にいるんだ?」と聞かれたこともあったようです。しかし彼らは「だからこそ日本人宣教師が必要であり、私たちが共に働くことを通してキリストの愛を証しすることができる」と熱く語ってくれました。彼らの信仰に頭が下がります。

実際、私たちが全く何もしていないのに、ただ日本人だというだけで相手が一方的に感動し、神様の素晴らしさがわかるということが度々ありました。それだけでも日本人が宣教師として出て行く価値が十分にあるのではないでしょうか。

私たちの信じている神様は、石ころからでもアブラハムの子孫を起こすことができるお方です。日本の教会が信仰を持って宣教に立ち上がる時、どれほど大きな主の御業が現わされることでしょうか。

【祈りの課題】
1.6月1日(土)に所属教団の中京地区壮年会研修会にて、東アジア宣教報告をします。壮年会という不慣れな場において、よき働きができるようお祈りください。
2.少子高齢化、牧師不足など、日本の教会の現状を見ると胸が痛みます。そのような現実の中で、日本の教会にできる宣教の働きを見出し協力していくことができますように。

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