メコンフィールドにおける主の求人を聞きに 坂西信悟

20150912aたくさんの祈りの中で、北タイに約2週間滞在し、主がこの地で進めておられる働きをこの目で見ることがゆるされたことを、主に感謝いたします。メコン川流域には、たくさんの少数民族が国境をまたいで住んでいるため、メコンフィールドでは、「国」ではなく、「民族」に焦点を当てて働きをしています。この地に思いをはせ、祈るようになったのは、有澤達朗・たまみ宣教師の影響でした。北タイに住むミェン族のためにメコンフィールドで仕えておられる先生の働きを覚え、祈ることを通して、「この目で見たい」という思いが与えられていったのでした。旅の目的は、メコンフィールドの働きの様子と祈りの課題を知ること、そして、この地における主の求人を聞く、ということでした。主はどのような働き人を求めているのでしょう。

20150912b私はミェン族の子どもたちがともに生活しているミラクル寮に滞在しながら、ミェン族の中で進められている働きを見せていただきました。寮には、自分の村に学校がないために、一緒に生活をしながら学校に通っている小学生から高校生の子どもが20人住んでいます。寮の1日はディボーションからはじまり、朝食を食べ、学校へ行きます。帰宅後は敷地を掃除し、夕食、宿題をして、就寝という生活です。年上の子どもたちが食事を作ったり、お小遣いの管理をしたり、ディボーションでの司会やショートメッセージをしたりと、いろいろな役割を担っていました。また、ミェン族の村をいくつか回る機会も与えられ、礼拝や祈祷会に参加することができました。村の名前を聞くと、どれも聞いたことのある名前でした。ミェン族の祈祷課題を聞き、祈っていたからです。これまでは、ただ文字を追うだけのような祈りしかできなかった村が、今度ははっきりと映像として思い浮かぶようになっていきました。何より感動したことは、ミェン語の聖書、賛美歌がミラクル寮や教会で用いられている姿を見ることができたことです。ミェン語翻訳の働きに有澤師夫妻を含む、多くの宣教師が仕えていたのだということ、さらには、この働きのために日本の教会もともに心を合わせて祈ることのできる特権が与えられていたことを思い、胸が熱くなりました。一組の宣教師を送り出すということを通して、主が見せてくださる働きの広がりを思わされます。祈りの答えを見ること、祈りの課題を知れることは特権です。

また、私の英語力が十分ではない上に、ほとんどがミェン語かタイ語という環境におかれることで、私自身の内側も探られていきました。言葉によるコミュニケーションが難しい中で、どこまでも仕えられようとする自分自身の現実に向き合うことになったのです。私はミェンの働きを知り、祈り、仕えるために来たにも関わらず、「相手が自分に合わせてくれたら楽なのに」という思いが何度も湧き上がりました。それでも、主の前に静まる時、私が従おうとしている方はどこまでも謙遜であり、仕える者となられたことを確認しました。そして、私がミェン語を教えてもらおうとすると、子どもたちも「日本語を教えて!」と私に興味を持ってくれるようになりました。「仕える」ということは、難しいことです。しかし、主がそうであられるように、私がまず仕える者となることを求められておられるのだと思わされました。

ひとりの宣教師が移動の車中、自らの経験を踏まえつつ、語ってくださった言葉が20150912c心に残っています。

「私の祖父母は日本人によって捕虜にされていた。だから私は日本人が嫌いだった。でも、神学校で日本人とともに学んで、彼らの信仰を見て、悔い改めたんだ。今、一緒に働いている日本人宣教師が現地の言葉を話して、仕えている姿は本当に素晴らしい。アジアの国々に対し様々な歴史を抱える日本人が、その民族のことばを話していくことは、彼らを愛するための最もよい方法だと思う。」

主がこの地に求めておられる働き人は、主に従い、少数民族に仕える者であることを教えられました。仕えられる者ではなく、仕える者です。彼らを尊敬し、ともに住む者です。言葉を奪う者ではなく、彼らの言葉を覚え、喜んで話し、彼らの言葉で福音を伝える者です。

滞在中、ディボーションでアブラハムの箇所を読んでいました。そして、様々なところで証しする機会が与えられたことによって、自らの歩みとアブラハムの生涯とを重ねて考えることができました。「信仰を持って一歩踏み出した私はこれからどこへ行き、何をするのだろう」と思い巡らす中で、一つの箇所が心に留まりました。

20150912d「主はこう考えられた。『わたしがしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか。』」(創世記18:17)

私がこれまでの歩みで見たこと、知ったこと、祈ってきたこと。それらは、主がそれを私に分かち合い、「わたしとともに仕えないか」と招いておられることであったのだと気づかされました。そして、主の求人を聞いたのなら、次はどのように応答するのかが、私に問われているのです。

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