タイ正月雑録

北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

news1566full水かけ祭りとしても有名なタイ正月は四月十三日~十五日。走行中のオートバイにドラム缶を積んだトラックの荷台からバケツで水をかける行為もでてきて、毎年死者が増えていました(今年過激な行為は禁止になった)。ミェン族はこの時期青年キャンプを開きますが、それは夏休み中の学生たちが事故に巻き込まれないように、との意味もあります。

今年の青年キャンプのテーマは「立ち返れ」。講師のタイ人牧師は第二歴代誌二九章から、「祭司たち自ら神殿を清めることが先決で、そうしなければ民が主に立ち返ることはできない。聖霊の宮であるあなた自身の内部を清めよ」と語ってくださいました。約二百人の参加者の中から、新たに主を信じた人と信仰を回復した人たちは約四十人、献身を表明した人は十九人でした。去年の献身者十二人と合わせて、三十一人の若い兄弟姉妹が成長してゆくように祈ってください。

ここ五~六年続いているミェン語識字教育に関するワークショップは、キャンプ中のメニューの一つとして定着したようです。とは言っても、興味を引くような導入部分を紹介している程度です。上記三十一人の中からミェン語識字教育者となる人が出てくるためには、もっと体系的に全体像を教えなければなりません。キャンプ準備委員長はその方向で来年のことも考え始めてくれています。

タイでの二か月、感謝すべきことがたくさんありました。とっても嬉しかったことは、隣の孫ジューンちゃんが信仰の確認と献身をしたこと。奉仕に関して将来像はまだはっきりしていませんが、イエス様を愛して何かしたいという思いは純粋です。三十一人の一員として大切に育てていくために、ミェンの牧師たちと私たちに、信仰と希望と愛が増し加えられるよう祈ってください。

さて、ビザのことでバンコクに行った機会に、大先輩に会いに行きました。ミェン語辞書の著者ハーバート・パーネル名誉教授(バイオラ大)がOMF定年後十五年の今もなお、精力的に宣教師のためのタイ語学校のカリキュラム整備・教科書改訂のため、毎年バンコクに来ているのです。今回、私の論文のアドバイスとキム・ムン語聖書翻訳について相談の時をもち、祈ってくださいました。パーネル師は一九七〇年にモン・ミェン語族の祖語に関する博士論文を書き終えた直後、キム・ムン語の調査をいち早く始めていました。今キム・ムン族がミェン語聖書をキム・ムン語に自分たちで翻訳している(『二〇一五年五月号』)ことをとても喜び、外部者がどのように協力できるか可能性を示してくださいました。(達朗)

news1567fullタイで働く宣教師は毎年宣教師ビザの更新手続きをする。タイ国宗教省からの許可書がタイ福音同盟に送られて来て、それを宣教団体に所属する宣教師がビザ更新申請書に添えて入国管理局へ提出する。私たちの場合は、毎回タイ正月が明けて一週間後に一年のビザが切れる。そして、主人の誕生日がビザの切れる直前なので、毎年ハラハラドキドキの誕生日となる。今年はどうだったか?

四月十五日、ミェン青年キャンプからの帰り道、トラックの荷台で寝ていた主人はぎっくり腰になり、三日ほど横になっていた。バンコクへビザと労働許可書の更新にはどうしても行かなければならず、まずはチェンマイへ。バンコクへ出発の前にOMFバンコク事務所のビザ担当者に電話をいれた。タイ人の担当者曰く「宗教省からの許可書がまだ届いていません。今朝、事務所の祈祷会で祈りました。とにかくバンコクへ来てください」と、焦りが感じられない。神様がちゃんとしてくださる、という信仰が伝わってくる。チェンマイのOMF事務所の同僚たちに祈っていただき、また空港へも送っていただいた。翌朝、バンコク事務所へ。出勤してきた担当者は「届きました。このまますぐ入国管理局へ向かってください。あちらで待ち時間がありますから、書類に署名するのは向こうでしてください。(十数ページサインする)。タクシーを呼びましたので、すぐ出発してください」と、ニッコリ。

というわけで、予定していた日に全ての手続きを滞りなく終えて、一日遅れの誕生日とディナーを楽しんだ。主人のぎっくり腰は普通の腰痛に戻り始めた。多くの方々が祈ってくださった。祈りなしに私たちは進むことができないことを日々痛感する。 また、数百人の宣教師のビザ更新日を覚えていて、書類を整え、福音同盟と宗教省と宣教師の仲介をしてくださる有能なタイ人スタッフのためにもお祈りしていただきたい。直接伝道と牧会に携わる宣教師が前線にいるように誤解される場合が多いが、大きなチームの一員として奉仕しているに過ぎないのだから。皆様のお祈り、心から感謝いたします。(たまみ)

【祈りの課題】
1.5月にタイで得たミェン語に関する答えを、6月中に漏れなく書き尽くします。8月中旬に90%仕上がりの論文を指導教官に提出するまで、わき目も振らず、弛まず書き続けることができますように。
2.バンドゥーラ長老教会は宣教部を中心に「宣教ガイドライン」を作成しています。宣教師候補者選考基準、訓練、宣教団体との関係づくり、派遣、祈りと経済的支援、奉仕中の牧会配慮、帰国受け入れ態勢作り等に関し、達朗師がアドバイザーとして建徳的に関わることができますように。

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